発達障がい者支援と子育て⑤鼻をかむ練習(動作の細分化)

息子に鼻をかんでほしい
先日、息子が鼻をすすっていました。
前日に起き抜けに咳をしていたので「これはまた風邪を引いたな…」と小児科に通院したのですが、一晩経ってしっかり悪化してきているようでした。
息子は4歳ですが、まだ鼻をかめません。
一般的にこどもはどれくらいから鼻をかめるのかとチャットGPTに尋ねてみたところ、以下のような返答がありました。
多くの子どもは 3歳ごろ から少しずつ鼻を「かむ」ことができるようになります。
ただし発達には個人差があり、目安としては:
- 1〜2歳:まだ鼻をかむことは難しく、鼻水は拭いてあげる段階。
- 2〜3歳:鼻から息を出す練習はできるようになり、ティッシュを当てて一緒に「ふーん」とやると遊び感覚で練習できる子もいます。
- 3〜4歳:自分でティッシュを持って鼻をかみ、ある程度きれいにできる子が増えてきます。
- 5歳以降:ほとんどの子が大人と同じように鼻をかめるようになります。
実は今までも何度か「鼻をかむ練習をしてみよう」「風邪が悪くなるから、鼻をかんでね」と言ってきたのですが、息子はなかなかやってくれませんでした。
鼻水が喉の方に垂れ込んでしまうため、鼻水を垂らすようなことがあまりなく、本人としては目に見える実害があまりなかったというのも大きかったと思います。
けれど実際には風邪は悪化するし、小児喘息も悪化するので、鼻はかんでほしいのです。
鼻をかむ練習をするには?
以前通っていた小児科で見かけた「鼻をかむ練習の方法」。
「ゲーム感覚で鼻の前にティッシュを垂らして、『ふーん』と鼻息でティッシュをヒラっと動かしてみましょう」
これは「鼻から空気を勢いよく出す」練習に良さそうだ!と思い何度か誘ってみたのですが、ちっとものってこない。
「鼻をかむってこうやるんだよ」と実演して見せても、「でもできないんだもん」と言いながら試してみようともしませんでした。
できるようになるには練習が必要なんだよ
「でもできないんだもん」とまた言われてしまったのですが、今回はちょっと違う視点から攻めてみました。
「○○ちゃん(息子)ってさ、こども園で三輪車漕げるようになったよね?それって、何度も足で地面を蹴って、ペダルを漕ぐ練習をしてきたから漕げるようになったんだと思うんだよね」
「○○ちゃんっておしゃべりがとっても上手だけど、それって『おしゃべりしたーい』って毎日練習してきたからたくさんおしゃべりできるようになったんだよね」
「それと同じで、鼻をかむにも練習が必要なんだよ」
それを聞いてふむふむそうかーと納得してくれた様子でした。
さて、細分化
そもそも、鼻をかむとはどういう動作なのか、この子は理解しているのだろうか。
話をしながらふとそんなことが気になりました。
ものは試しと、鼻をかむのを実演しながら動作を細分化して伝えていきます。

(動作の細分化については代表のno+e「#79 妻の子育てスタイルから学ぶ」をぜひご覧くださいhttps://note.com/ianbe_npo/n/ndf8f1db01b21)
鼻のかみかた
- ティッシュを2つに折る
- ティッシュを鼻に当てる
- ティッシュ越しに手で片方の鼻の穴をつぶす!
- もう片方の鼻の穴にティッシュで蓋をする
- 口から息を吸う
- 鼻から勢いよく息を吐く!
- ティッシュで鼻のまわりを拭く
なんと…チャレンジしてくれた
鼻のかみかたを細分化して伝えたところ、なんとチャレンジしてくれたのです。
それだけでなく、夜も「鼻かむ」と自分から言ってくれるように…!
まだ動作は覚束ないですし、鼻水もそんなに取れるわけでもありません。
けれど「ふーん」という音がただの「ふーん」から鼻をかんだ時独特の少し湿った音になってきたのです。
細分化するということ
大人にとってはたかが「鼻をかむ動作」ですが、息子にとっては「よくわからない動作」だったのかもしれません。
それを細分化し、言葉+動作で伝えることで、「鼻をかむ」ということがどういう動作なのかがようやくイメージがついたのでしょう。
今よりも小さい頃は見様見真似で模倣できていた動作が多かったですが、年齢が上がるにつれ、見様見真似だけではシステムがわかりにくい動作が増えてきたように思います。
息子は感覚的な私と違ってロジカルな思考をしているので、細分化して細かく説明すると納得が得られることが多いように思います。
- どこに着目するか
- 動作のポイントは何か
- その動作の意味は何か
を大切にしていきたいと思います。
後日談
そうは言っても、潔癖のケがある息子は鼻水など触りたくないはずなので、なかなか定着しないだろうと思っていた「鼻かみ」。
けれど先日、出先で急に「ティッシュある?」と聞いてきたのです。
「あるけどどうしたの?」と聞くと、「鼻水が出そうだから」と、一生懸命鼻をかみだしたのです。
数分頑張って、鼻水が出せたのは息子にとっても大きな成功体験だったと思います。
「これからはティッシュを必ず持ち歩かなくちゃ…」と心の中で思いました笑(子連れ荷物増えるあるある)

就労継続支援B型事業所イアンべの副代表。ルーテル学院大学福祉学科卒。大学在学中から知的障がい者余暇活動グループのボランティアに参加、卒業後は知的障がい者施設や発達障がい者専門支援施設 横浜やまびこの里に勤務。また、企業主導型保育園総務リーダーを担い、手ぶら登園の推進に努める。2024年仙台に移住、クリーニング師取得。執筆中の大半は膝の上に猫がいる。


