就労継続支援B型はどんな人が利用できる?利用条件や仕事内容を解説
- 就労継続支援B型が自分に合っているのか知りたい
- 制度の違いや利用条件がよく分からず不安
- どのように選べばいいか迷っている
障害があると、働くことへの不安や選択肢の少なさに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
「自分でも本当に通えるのか」と、最初の一歩を踏み出せずにいるかもしれません。
ですが、就労継続支援B型は一人ひとりに合わせた柔軟な働き方ができます。
利用条件も幅広く、体調や状況に合わせて無理なく通えるのが特徴です。
この記事では、利用条件から仕事内容の違い、メリット・デメリットまで分かりやすく解説します。
読み終えるころには、あなたに合った選択が見つかり、安心して次の一歩を踏み出せるはずです。
就労継続支援B型とは
就労継続支援B型は、障害や体調の不安があってすぐに一般就労が難しい方のために設けられた福祉サービスです。
特徴としては、事業所と雇用契約を結ばずに、作業訓練や軽作業などを行う形で「働く練習」ができる点が挙げられます。
- 精神障害
- 知的障害
- 発達障害
- 身体障害
- 難病の方など
対象となるのは、さまざまな障害を抱えた方で、「働きたいけど就職は不安」という人が多く利用しています。
就労時間や作業内容は個人の体調に応じて調整され、週1日・1時間からでも無理なく始めることができます。
利用者は福祉的な支援のもとで作業に取り組み、工賃(作業に対する報酬)を受け取る仕組みです。
就職を前提としない方でも利用が可能で、「社会とつながる場」「生活リズムを整える場」としても機能しています。
将来的に、A型や一般就労を目指す場合のステップアップとしても活用できる柔軟な制度でもあります。
就労継続支援B型は、無理なく「できること」から始める選択肢として、働くことに悩む多くの方を支えるサービスです。
就労継続支援B型はどんな人が利用できる?利用条件は?
利用条件を正しく知ることで、自分や家族が対象かどうか安心して判断できるようになります。
就労継続支援B型を利用できる条件には、いくつかのポイントがあります。
- 就労継続支援B型の対象となる障害種別
- 就労継続支援B型の利用者の年齢
- 就労継続支援B型の障害者手帳の等級
- 就労継続支援B型に通所前の施設情報
就労継続支援B型の対象となる障害種別
障害のある方にとって、「自分の状態で本当に使えるのか?」と不安になることもあるのではないでしょうか。
医師や支援者に勧められても、自分に当てはまるのか分からず、前に進めない方も多いはずです。
しかし、就労継続支援B型は、さまざまな障害を持つ方が対象となっており、特定の障害に限られているわけではありません。
制度上では、身体障害、知的障害、精神障害、発達障害、難病など、幅広い対象が認められています。
これは、どんな状況の方でも「無理なく働く練習の機会」が得られるようにするためです。
たとえば、以下のような障害種別が対象となります。
- 精神障害(うつ病・統合失調症・双極性障害など)
- 知的障害(軽度から重度まで幅広く)
- 発達障害(自閉スペクトラム症・ADHDなど)
- 身体障害(聴覚・視覚・肢体不自由など)
- 難病(厚生労働省が定めた対象疾患)
このように、障害の種類にかかわらず幅広く対象となるので、まずは相談してみることが大切です。
就労継続支援B型の利用者の年齢
福祉サービスを使おうと思ったときに、「自分の年齢で利用できるのか不安…」と感じる方もいるかもしれません。
特に高齢の方や、学校を卒業したばかりの若年層にとっては、自分が対象に入るのか分かりづらいものです。
ですが、就労継続支援B型は、年齢にかかわらず幅広い年代の方が利用できる仕組みになっています。
原則として、利用対象となるのは18歳以上の障害のある方ですが、実際には20代〜60代まで多様な方が通所しています。
年齢制限の上限は特に設けられておらず、「年齢よりも体調や生活状況に応じて利用できるか」が重視されます。
たとえば以下のように、年代別に利用者の傾向があります。
- 20代:高校・支援学校卒業後の進路として利用
- 30〜40代:就職が難しくなった後の生活の安定目的
- 50〜60代:長年の引きこもりからのリスタート
このように、就労継続支援B型は「年齢ではなく、その人に今必要な支援かどうか」で判断される制度です。
就労継続支援B型の障害者手帳の等級
福祉サービスを利用するうえで、「障害者手帳がないと使えないのでは?」と不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際、制度の説明を聞いても、「手帳の等級が低いと対象外なのでは」と心配になるケースもあります。
しかし、就労継続支援B型は、障害者手帳の有無や等級だけで判断されるサービスではありません。
たしかに、手帳を所持している方が多いのは事実ですが、医師の診断書や意見書があれば、手帳がなくても利用できるケースもあります。
また、手帳を持っている場合でも、等級が低いからといって利用できないということはありません。
実際には、本人の困りごとや支援の必要性に応じて総合的に判断される仕組みです。
たとえば以下のような対応が取られています。
- 手帳の等級が軽度(例:精神障害者保健福祉手帳3級)でも利用可能
- 発達障害などで手帳がない場合、医師の意見書で代替可能
- 難病の場合、指定疾患の診断書があれば対象となる
このように、障害者手帳の等級だけにとらわれず、まずは支援機関に相談してみることが大切です。
就労継続支援B型に通所前の施設情報
福祉サービスを利用する際、「これまでにどんな施設に通っていたか」で判断されるのではないかと不安になる方もいるかもしれません。
とくに、初めて支援を受ける方や、しばらく自宅で過ごしていた方にとっては、「何も利用歴がないと不利なのか」と悩まれるケースもあります。
ですが、就労継続支援B型は、過去の利用施設に関係なく、今の状態や支援の必要性に応じて利用が検討されます。
実際には、以下のような施設・サービスからの利用者も多く見られます。
- 特別支援学校・支援学級の卒業生
- 就労移行支援や就労継続支援A型を途中で終了した方
- デイケア、生活訓練、地域活動支援センター
- 引きこもり支援や訪問型の居宅介護サービス
- 精神科病院や療養施設からの退院後
このように、就労継続支援B型は「どこから来たか」ではなく「これからどう支援していくか」に重点を置いた柔軟な制度です。
だからこそ、前歴に自信がなくても、まずは一歩を踏み出すことが大切です。
就労継続支援B型・A型・就労移行支援の違い
就労支援制度にはいくつか種類があり、名前が似ていることから混乱しやすい部分でもあります。
「どれを選べばいいの?」「自分に合っているのはどれ?」と迷ってしまう方も多いでしょう。
ここでは3つの支援制度の内容と違いを比較し、それぞれの特徴をわかりやすく解説していきます。
- 就労移行支援
- 就労継続支援A型
- 就労継続支援B型
- 就労継続支援と就労移行支援の違い
就労移行支援
就労移行支援は、「一般企業への就職」を目指す人のための福祉サービスです。
対象となるのは、18歳以上65歳未満の障害のある方で、原則として2年以内の利用期限が定められています。
この制度の目的は、利用者が職場で必要なスキルや生活習慣を身につけ、就職というゴールに近づくことです。
主な支援内容には以下のようなものがあります。
- ビジネスマナーや職業訓練
- 履歴書の書き方、面接練習
- 企業見学や職場実習のサポート
- 就職後の定着支援(職場訪問・面談など)
利用開始時に「就職の意欲」が求められるため、体調が安定していない方や、まだ働くことに自信がない方には少しハードルが高い場合もあります。
ただし、「まずは就職を目指したい」「企業で働くための練習がしたい」と考えている方には、とても効果的な支援内容が揃っています。
また、就職後も6か月〜最長3年程度のアフターフォローがあるため、安心して働き続けられる環境を整えることができます。
就労継続支援A型
就労継続支援A型は、「一般就労はまだ難しいけれど、雇用契約を結んで働きたい」という方向けの福祉サービスです。
B型との大きな違いは、「事業所と雇用契約を結ぶこと」「最低賃金が支払われること」です。
利用対象は、18歳以上で一定の就労能力があり、支援を受けながら働くことができる障害のある方です。
A型事業所では、以下のような仕事が提供されています。
- 製造作業(部品の組み立て・検品など)
- 飲食業(調理補助・配膳など)
- 清掃業務や軽作業
- パソコン業務(入力・データ整理など)
雇用契約を結ぶため、労働法に基づいた勤務時間・休暇・賃金の支払いが行われます。
そのため、ある程度の安定した出勤や継続した作業ができることが求められます。
就労継続支援A型は、「できることから働いてみたい」「ゆくゆくは一般就労を目指したい」という方のステップアップとして活用されています。
一方で、体調の波が大きい方や、生活リズムがまだ安定していない方にとっては、やや負担になることもあるため、慎重な選択が必要です。
就労継続支援B型
就労継続支援B型は、「いきなり就職するのは不安」「まずは自分のペースで働くことに慣れたい」という方のための福祉サービスです。
A型との違いは、事業所との雇用契約がない点です。
そのため、最低賃金ではなく「工賃(作業に対する報酬)」が支払われ、体調や状況に応じて無理なく通えることが大きな特徴です。
主な仕事内容は以下のようなものがあります。
- 軽作業(袋詰め、ラベル貼りなど)
- 清掃、リネンのたたみ作業
- 農作業、クリーニング
- カフェやパン製造などの店舗運営
就労時間や日数も柔軟に対応でき、週1回・1時間からの利用も可能です。
就職を目指す必要はなく、「社会と関わりたい」「生活リズムを整えたい」といった理由で利用する方も多くいます。
また、体調が安定してきたら、就労移行支援やA型にステップアップすることも可能です。
就労継続支援B型は、「働くことに自信がない人の第一歩」として、多くの方に選ばれている支援制度です。
就労継続支援・就労移行支援の違い
就労継続支援(A型・B型)と就労移行支援は、どちらも「働くこと」を支える福祉サービスですが、目的や仕組みに大きな違いがあります。
ポイントは、「雇用契約の有無」と「就職をゴールにしているかどうか」です。
| 支援の種類 | 雇用契約 | 主な目的 | 利用期間 | 賃金形態 |
| 就労移行支援 | なし | 一般就労への準備 | 原則2年 | なし(訓練) |
| 就労継続支援A型 | あり | 継続した福祉的就労 | 制限なし | 最低賃金 |
| 就労継続支援B 型 | なし | 働く練習・生活支援 | 制限なし | 工賃 |
就労移行支援は、2年以内に企業へ就職することを目指して、スキルアップや職場実習、履歴書の書き方まで幅広く支援してくれる制度です。
一方で、A型・B型は「就職がすぐには難しい方」でも働く場を確保できる仕組みになっています。
A型は雇用契約があるため「労働者」として働き、B型は「通所して作業する」ことを通じて、生活リズムや社会性を整えていきます。
このように、それぞれの支援は目的が異なるため、「自分の状態」と「今後どうなりたいか」に合わせて選ぶことが大切です。
就労継続支援B型の仕事内容と工賃
就労継続支援B型を検討する中で、実際にどんな仕事をするのか、どれくらいの工賃がもらえるのかは、多くの方が気になるポイントです。
ここでは、B型事業所で行われている主な作業や工賃の目安、利用にかかる費用や期間について詳しく解説します。
- 就労継続支援B型の仕事内容
- 就労継続支援B型の工賃
- 就労継続支援B型の利用料・利用期間
就労継続支援B型の仕事内容
「どんな仕事をするのか不安…」「自分にもできる作業があるのか心配…」
就労継続支援B型を検討する方の多くが、こうした気持ちを抱えています。
ですが、B型事業所では一人ひとりの体調や特性に合わせて作業内容が選べるため、安心して取り組むことができます。
主な仕事内容には、次のようなものがあります。
- 内職系の作業(袋詰め、ラベル貼り、箱折りなど)
- 清掃作業(施設内清掃、ビル清掃、公園清掃など)
- クリーニング業務(リネンの仕分け・たたみ・包装など)
- 食品関連作業(パン作り、お弁当の盛り付け、農作業など)
- 軽作業(資源回収、紙折り、部品の組み立てなど)
- カフェ運営・雑貨制作(接客、販売、ハンドメイド雑貨作成など)
作業の内容や難易度は事業所によってさまざまで、「立ち仕事が多い場所」「座ってできる作業中心」なども選べるようになっています。
また、体調や集中力に合わせて、作業時間を短くしたり、休憩を多く取るなどの配慮もあります。
見学や体験を通して、「自分にもできそう」と思える作業を見つけられることが、継続利用の大きなきっかけになります。
就労継続支援B型では、「できないこと」ではなく「できること」に目を向けて、少しずつ前進していける環境が整っています。
就労継続支援B型の工賃
就労継続支援B型を検討する際、「どれくらい稼げるのか?」という工賃の問題は、多くの方が気になるポイントです。
B型は雇用契約がないため、最低賃金ではなく「工賃(作業に対する報酬)」が支払われます。
厚生労働省の令和5年度調査によると、全国の平均月額工賃は23,053円とされています。
ただし、工賃は事業所の規模や作業内容によって差があり、月5,000円程度のところから、月30,000円以上の支給がある事業所も存在します。
| 地域例 | 平均月額工賃(参考) |
| 全国平均(令和5年度) | 約23,053円 |
| 工賃が低めの事業所 | 5,000~10,000円前後 |
| 工賃が高めの事業所 | 20,000~30,000円以上 |
工賃は「生活費」としては多くない金額ですが、「自分で働いて得る報酬」として、金額以上の価値を感じる利用者も多くいます。
「最初は少ししか稼げなくても、自分で稼げた」という経験が、自己肯定感や生活のモチベーションにつながることもあります。
また、工賃の金額だけにこだわるより、「自分に合った作業ができるか」「無理なく続けられるか」といった点のほうが大切です。
就労継続支援B型では、「少しずつ働く力を育てる」ことを目的とした支援が行われています。
就労継続支援B型の利用料・利用期間
就労継続支援B型を利用するにあたって、「利用料はどれくらいかかるの?」「期間の制限はあるの?」といった疑問を持つ方も多いかもしれません。
まず利用料についてですが、原則として1割負担となっています。
しかし、実際にはほとんどの利用者が無料または低額で利用しています。
これは、世帯収入に応じて「負担上限月額」が設定されており、以下のような区分によって金額が決まるためです。
| 世帯の収入状況 | 月額上限 |
| 生活保護受給世帯 | 0円 |
| 市町村民税非課税世帯 | 0円 |
| 一般1(年収概ね600万円以下) | 9,300円 |
| 一般2(年収概ね600万円超) | 37,200円 |
このように、生活保護世帯や収入の少ない世帯では、金銭的な負担を気にせず利用することができます。
次に利用期間ですが、就労継続支援B型には利用期限がありません。
就労移行支援が原則2年間の利用制限があるのに対し、B型は体調や生活状況に応じて長期的に利用できるのが特徴です。
- 生活リズムを整えるために長く通う人もいれば、
- 状況が安定してA型や一般就労へ移行する人もいます。
このように、利用者の状態に合わせて無理のないペースで続けられるのが、B型の大きな魅力です。
就労継続支援B型で働くメリット・デメリット
就労継続支援B型を検討するとき、良い面だけでなく「実際のメリット・デメリット」も知っておくことが大切です。
ここでは、利用することで得られる安心感や成長のきっかけ、そして注意すべき点についても解説します。
- 就労継続支援B型のデメリット
- 就労継続支援B型のメリット
就労継続支援B型のデメリット
就労継続支援B型は柔軟で利用しやすい制度ですが、いくつか注意点やデメリットもあります。
事前にこれらを知っておくことで、後悔のない選択がしやすくなります。
1. 工賃が少ない
就労継続支援B型では、雇用契約がないため最低賃金は適用されません。
作業に応じた工賃が支払われますが、全国平均でも月額23,053円ほどと、収入としては決して高くはありません。
2. 一般就労への道が遠く感じることも
B型は「無理なく働く場」ではありますが、長期間利用していると、就職に向けた意欲やステップアップの機会が少なくなる場合もあります。
就労意欲がある場合は、将来の選択肢を事業所と相談しながら進めることが大切です。
3. 事業所によって質に差がある
B型事業所は全国に数多くありますが、支援の質や作業環境には差があります。
中には、十分なサポート体制が整っていない事業所もあるため、見学や体験を通じて「自分に合う場所かどうか」を確認することが重要です。
4. 社会的な認知がまだ十分でない
就労継続支援B型の目的や内容について、周囲の理解が十分でないこともあります。
「どんなことをしているのか分からない」と思われることがあるため、自分自身が制度の特徴を把握し、必要に応じて家族や関係者に説明できると安心です。
就労継続支援B型のメリット
就労継続支援B型には、働くことに不安を感じている方にとって多くの安心材料や利点があります。
とくに、「少しずつ働きたい」「生活リズムを整えたい」という方にとっては、最適なスタート地点といえるでしょう。
1. 自分のペースで通える
週1回、1時間からでも利用できるため、体調や生活状況に合わせて無理なく始められます。
急な体調不良や気分の波がある方でも、継続しやすい環境が整っています。
2. 働くリズムが身につく
毎日通所することで、生活のリズムが整い、「起きる」「出かける」「作業する」といった習慣が自然と身につきます。
これは、将来的にA型や一般就労にステップアップする際にも大きな強みとなります。
3. 社会とのつながりができる
事業所で支援員や他の利用者と関わることで、孤立感が減り、安心できる人間関係を築くことができます。
一人で悩まずにすむ居場所ができることで、精神的な安定にもつながります。
4. 自信が持てるようになる
「今日も通えた」「自分の手で作業ができた」という小さな成功体験を積み重ねることで、自己肯定感や自信が少しずつ育っていきます。
その結果、「もう少し働いてみようかな」と前向きな気持ちになれる方も少なくありません。
5. 工賃を得て「自分で稼ぐ」経験ができる
たとえ少額でも、自分の作業に対して報酬を得ることで、「働いてお金を得る」という実感を持つことができます。
これは将来の就労に向けたモチベーションや、生きる実感にもつながっていきます。
このように、就労継続支援B型は「安心してスタートできる場所」として、多くの方にとって大切な居場所となっています。
自分にあった事業所の選び方
就労継続支援B型の事業所は全国にたくさんありますが、「どこを選べばいいのか分からない…」と迷う方も多いはずです。
事業所ごとに作業内容や支援体制、雰囲気などが異なるため、実際に足を運んで確かめることがとても大切です。
以下のようなポイントを意識すると、自分に合った事業所を見つけやすくなります。
- 作業内容や支援体制を確認する
- 見学や体験を通して雰囲気を知る
- 通いやすさ(距離・時間)
- スタッフや他の利用者の対応
- 事業所の空き状況や柔軟な通所が可能か
作業内容や支援体制を確認する
自分が無理なくできそうな作業か、得意なことにチャレンジできそうかを確認しましょう。
また、支援員の人数や支援の質もチェックポイントです。
見学や体験を通して雰囲気を知る
パンフレットやウェブサイトだけでは分からない雰囲気があります。
実際に見学や体験をすることで、スタッフや利用者との相性、自分が安心して過ごせそうかを感じ取れます。
通いやすさ(距離・時間)
自宅からの距離や交通手段も重要です。
長時間の移動が負担になると、通所の継続が難しくなることがあります。
スタッフや他の利用者の対応
支援員が親身に対応してくれるか、他の利用者と安心して関われそうかなども、継続して通うための重要な判断材料です。
事業所の空き状況や柔軟な通所が可能か
希望の曜日や時間に通えるか、柔軟に予定変更できるかも確認しましょう。
混雑している事業所では思ったように通えない場合もあります。
「なんとなく良さそう」ではなく、「自分にとって安心できる」「無理せず通えそう」と感じられるかが大切です。
一人で決めきれないときは、主治医や相談支援専門員に相談しながら選ぶのもおすすめです。
就労継続支援B型を利用までの流れ
「利用したいと思っても、手続きが難しそう…」と感じる方も多いかもしれません。
でも実際は、支援者と相談しながら進めていけば、難しいことはありません。
ここでは、就労継続支援B型を利用するまでの基本的な流れを分かりやすく紹介します。
- 主治医や相談支援専門員に相談
- 市町村(福祉課)へ申請
- 事業所の見学・体験
- 契約・利用開始
1. 主治医や相談支援専門員に相談
まずは、かかりつけの主治医や相談支援専門員に、「就労継続支援B型を使いたい」と相談します。
今の体調や生活状況をふまえ、制度の利用が適しているかを一緒に考えてくれます。
2. 市区町村(福祉課)へ申請
サービスを利用するには、自治体への申請が必要です。
「障害福祉サービス受給者証」の発行を受けることで、就労継続支援B型の利用が可能になります。
この手続きも、相談支援専門員がサポートしてくれることが多いです。
3. 事業所の見学・体験
気になる事業所をいくつか見学し、実際の雰囲気や作業内容を体験します。
「ここなら続けられそう」と感じられる事業所を見つけることが大切です。
4. 契約・利用開始
事業所と契約を結び、いよいよ利用スタートです。
最初は、週1回や短時間から始めることもできるので、無理のないペースで慣れていきましょう。
このように、就労継続支援B型は「相談」から始まり、「見学・体験」を通して、自分に合った事業所を選ぶことができます。
一人で悩まず、支援者や家族と一緒に進めることで、安心して第一歩を踏み出すことができます。
不安が大きくて一歩踏み出せないを解決する方法
「通ってみたいけど、自分にできるか分からない…」
「人と関わるのがこわい…」
そんな不安は、誰にでもある自然な気持ちです。
ここでは、実際に利用を始めた方がどのように不安を乗り越えていったのか、安心してスタートするためのヒントを紹介します。
- 同じ悩みを持つ仲間と過ごすことで安心感が得られる
- 柔軟な通所スタイルで無理なく続けられる
- スモールステップで自信と成長を感じられる
同じ悩みを持つ仲間と過ごすことで安心感が得られる
はじめて福祉サービスを利用するとき、多くの方が「自分だけが不安なのでは?」と感じてしまいます。
しかし、就労継続支援B型の事業所には、似たような悩みや不安を抱えた方がたくさんいます。
「体調が安定しない」「外に出ることが怖い」「人との関わりが苦手」
そんな思いを抱えながら、一歩を踏み出した仲間がいる場所だからこそ、気持ちをわかってもらいやすいのです。
同じような経験をしてきた人と一緒に作業することで、
- 「自分だけじゃないんだ」と感じられる
- 無理に話さなくても、そっと寄り添ってくれる安心感がある
- 自分のペースを大切にできる空気がある
という、言葉では説明しきれない「安心できる場」が少しずつできていきます。
孤独や不安を一人で抱えるのではなく、「一緒に頑張る仲間」がいる環境で、少しずつ心が軽くなっていくはずです。
柔軟な通所スタイルで無理なく続けられる
「毎日きちんと通えるか不安…」
「体調に波があるから決まった時間に動けない…」
そう感じている方にとって、就労継続支援B型の通いやすさは大きな安心材料になります。
B型事業所では、利用者の体調や生活スタイルに合わせて、とても柔軟な通所スタイルが用意されています。
たとえば…
- 週1日・1時間からスタートできる
- 午前だけ、午後だけといった短時間通所も可能
- 体調が悪い日は、無理せず休んでもOK
- 通所頻度を徐々に増やしていくこともできる
無理のないスケジュールで少しずつ慣れていけるので、「継続できるかどうか」よりも、「自分のペースを大事にすること」が優先されます。
また、事業所によっては送迎サービスがあるところもあり、通う負担を軽減できる場合もあります。
「頑張りすぎなくていい」からこそ、不安を感じている人でも安心してスタートできるのが、B型の大きな魅力です。
スモールステップで自信と成長を感じられる
「いきなり仕事なんてできる気がしない…」
「続けられる自信がない…」
そんな気持ちを持っている方こそ、就労継続支援B型の「スモールステップ」方式が力になります。
B型では、「最初はできることから、少しずつ慣れていく」という支援が基本です。
はじめは、たった10分の作業から始めても構いません。
「今日は時間通りに来られた」
「昨日より1つ多く作業ができた」
「スタッフに自分の気持ちを話せた」
そんな小さな一歩が、積み重なることで、少しずつ自信へとつながっていきます。
周りのスタッフも、あなたのペースに合わせてサポートしてくれるので、無理にがんばる必要はありません。
焦らず、比べず、自分のペースで少しずつ進んでいける。
それがB型の「スモールステップ支援」の魅力です。
就労継続支援B型のよくある質問
就労継続支援B型について調べていると、同じような疑問を持っている方が多くいます。
ここでは、よく寄せられる質問に対して、分かりやすくお答えしていきます。
- 就労継続支援B型を使うと一般就労が難しくなる?
- 通所日数や時間はどのように決まるの?
- 支援員との関係が不安です…
就労継続支援B型を使うと一般就労が難しくなる?
いいえ、そんなことはありません。
就労継続支援B型を利用したからといって、「一般就労できなくなる」「一生B型にしか通えない」といった決まりは一切ありません。
むしろ、B型で経験を積んだことが、A型や就労移行支援へのステップアップ、さらには一般就労へとつながっているケースもたくさんあります。
B型は、いきなり就職するのが不安な人にとっての“準備の場所”です。
- 働く体力をつける
- 生活リズムを整える
- 作業に慣れて自信をつける
こうした土台ができていくことで、「次のステップに進んでみようかな」という前向きな気持ちも自然と生まれてきます。
一般就労を目指す場合は、支援員と相談しながら進路を考えていくこともできるので、自分のペースで挑戦していけます。
「今はまだ不安…」という段階でも、B型の利用を通じて、将来への可能性を広げていくことができるのです。
通所日数や時間はどのように決まるの?
通所日数や通所時間は、「事業所側が一方的に決める」ものではありません。
利用者本人の体調や希望、生活状況をふまえて、支援員と一緒に相談しながら決めていきます。
たとえば、
- 最初は週1日だけ通う
- 1日1時間だけ作業する
- 午前だけの短時間通所からスタートする
といったように、「無理のない範囲」から始めることができます。
慣れてきたら、少しずつ日数や時間を増やしていくことも可能です。
事業所によっては、
- 午前・午後で通所時間を選べる
- 送迎サービスがある
- 体調に合わせて柔軟に休める
といった対応をしているところもあります。
「ちゃんと通えるか心配…」という気持ちがある方でも、安心して利用できるようにサポート体制が整えられています。
あなたのペースを大切にしながら、じっくりと進めていけるのが、就労継続支援B型の特徴です。
支援員との関係が不安です…
「人とうまく話せないかも…」
「支援員と合わなかったらどうしよう…」
はじめて就労継続支援B型を利用する方の多くが、こうした不安を抱えています。
でも安心してください。
支援員は、障害や困りごとを理解したうえで、あなたのペースに寄り添うプロフェッショナルです。
- 無理に話しかけられることはない
- 困ったときだけそっとサポートしてくれる
- 人との距離感も大切にしてくれる
といった、利用者の「安心できる関係づくり」がとても大切にされています。
また、どうしても合わないと感じた場合は、相談支援専門員や家族に相談することで、事業所を変更することも可能です。
見学や体験のときに、支援員の雰囲気や対応を見ておくのもおすすめです。
「この人なら話せそう」「ここなら通えそう」
そんな感覚を大事にしながら、自分に合った場所を選んでいきましょう。
まとめ
就労継続支援B型は、「働くことに不安がある」「すぐに就職するのは難しい」という方でも、安心して始められる福祉サービスです。
- 障害や体調に合わせた作業を選べる
- 自分のペースで通える
- スモールステップで少しずつ自信がつく
- 工賃という“働いた証”がもらえる
- 仲間や支援員との関わりで安心感が得られる
最初の一歩を踏み出すのは勇気がいります。
でも、その一歩が、これからの生活を前向きに変えるきっかけになります。
「できないこと」ではなく「できること」に目を向けて、自分のペースで進んでいきましょう。
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イアンべのライター。2024年にブログ運営を始めてから、発達障害の知識が深まる。児童発達支援士、発達障害コミュニケーションサポーターの資格を取得。とくに最近は、就労支援B型支援に関心を持っています。わかりやすく、読者の気持ちに寄り添ったコンテンツ制作を心がけています。


